交通事故

自動車事故に関する法律知識

不法行為による損害賠償請求とは?

<不法行為による損害賠償請求>

不法行為については民法709条に規定されています。
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護された利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」
この条文は、あらゆる不法行為による損害賠償請求の基本原則を定めたもので、これを一般不法行為と呼びます。

交通事故の被害者が、加害者に対して損害賠償請求を行う場合には、下記条件が揃うことが必要です。

1.加害者に故意または過失があること
・故意:他人をケガさせよう、殺してしまおうと考えわざと事故を起こすこと
・過失:運転する上で、当然の注意義務を怠り事故を起こすこと(信号の見落とし・居眠り運転など)

2.他人の権利又は法律上保護された利益を侵害して損害を与えたこと
・ケガの治療費や交通費、働けなくなって収入が減少した場合などの財産上の損失
・ケガをしたことによる苦痛などの精神上の損失

3.損害発生と交通事故との間に因果関係があること
・事故によって損害が生じたこと

4.加害者に責任能力があること
・責任能力については、民法712条に「未成年者は、他人に損害を加えた場合において、自己の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったときは、その行為について賠償の責任を負わない」と規定されています。
・責任能力は、自分の行為が法的にどのような責任が生じるかを判断できる能力とされており、12~13歳程度になれば責任能力があるものと考えられています。
・小学低学年の児童が起こした事故については、この児童には責任能力がないと判断され、損害賠償責任を負わないということになります。このような場合は、児童の監督義務者である父母などが賠償責任を負うことになります。

一般不法行為による損害賠償請求では、過失責任主義
が原則となっています。

なので、交通事故で不法行為による損害賠償請求を行う場合には、
加害者の故意や過失の立証責任は、被害者側が負うことになりますのでご注意ください!!

※立証責任:「ある事実が真偽不明の場合に,判決において,その事実を要件とする自己に有利な法律効果の発生または不発生が認められないこととなる一方当事者の不利益の負担」
→ようするに、裁判などで争いになり、白黒はっきり決着がつかずグレーな場合、どちらが負けるかということです。
立証責任が被害者側にあるということは、被害者が不利な立場であるということですね。

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