交通事故

自動車事故に関する法律知識

平成23年交通事故の発生状況

発生状況推移と年齢層別の特徴

1. 交通事故の発生状況

・ 平成23年中の交通事故による死者数は4,611人で、11年連続での減少で、ピーク時(昭和45年:16,767人)の3割以下となりました。
・ 前年対比は、平成22年中死者数が4,863人で、252人減少で増減率が-5.2%となっています。
・ 平成16年に過去最悪を記録した交通事故発生件数および負傷者数も7年連続で減少し、発生件数は平成4年以来19年ぶりに70万件以下となりました。
・ 発生状況を月別にみると、死者数・発生件数・負傷者数は、年の後半に多くなる傾向にあり、いずれも12月がピークとなっています。

2. 死傷者の状況と特徴

(1) 年齢層別の状況と特徴

・ 負傷者数を年齢別にみると、30歳代がもっとも多く、40歳代、若者(16~24歳)の順となっています。
・ 死傷者を年齢別・被害程度別にみると、被害程度が深刻になるほど高齢者の構成率が高くなっています。
・ 人口10万人当たりの死者および負傷者数を年齢層別に比較すると、負傷者は子どもを除いて、高年齢層ほど少なくなる傾向にあるのに対して、死者は30歳代が最も少なく、高年齢層ほど高くなっています。
また、致死率(死傷者に占める死者の割合)・重傷者率(負傷者に占める重傷者の割合)
・死亡重症率(死傷者に占める死亡・重傷者の割合)をみると、高齢者は全体と比べて、それぞれ致死率:3.6倍・重傷者率:2.3倍・死亡重症率:2.4倍となっており、事故にあった場合の被害程度が深刻になっています。


<状態別の特徴>

・ 負傷者数を状態別にみると、自動車乗車中(63.0%)が6割以上を占め最も多く、次いで自転車乗車中(16.7%)、二輪車乗車中(12.5%)の順番となっています。
・ 死傷者数を状態別・被害程度別にみると、自動車乗車中は軽症者の65.1%、重傷者の27.6%、死者の31.3%と各被害程度で多数を占めている。
・ 歩行中は軽症者が6.9%であるのに対して、重傷者では20.1%、死者では36.6%を占め、被害程度が深刻になるほど歩行中の構成率が高くなり、致死率も全体の4.6倍となっています。

<シートベルトの着用について>

・ 自動車乗車中のシートベルト(チャイルドシートを含む)着用有無別の致死率をみると、非着用者の致死率は着用者の14倍以上となっており、座席別にみると、運転席58.9倍、助手席13.5倍、後部座席3.2倍となっている。
・ 自動車乗車中の車外放出になった場合の致死率は130.6倍。
・ シートベルト非着用者が車外放出になった割合は、14.3倍。
※ シートベルトの着用によって車外に放出される危険性が低くなり、車外放出となった場合でも被害程度が軽減されることを示しています!!

<チャイルドシートについて>

・ チャイルドシートの使用者率は、72.1%で前年より0.7P上昇。
・ 6歳未満幼児の自動車同乗中の死亡重症率は、10年前の1.97%から1.30%に低下。
・ チャイルドシート不使用者の重症死亡率は3.8倍。
・ 不適正使用者の重症死亡率は8.6倍。
※ チャイルドシートは、適正に使用することにより被害軽減の効果を発揮することを示しています!!
やはり、シートベルトやチャイルドシートを正しく着用することにより被害が軽減されていることがはっきりと数字にも表れています!!
自分自身の身を守るためそして大切な家族を守るためシートベルトやチャイルドシートは正しく使用するようにしましょう!!

<年齢層別・状態別の状況と特徴>

・ 負傷者を年齢層別にみると
15歳以下の子どもは自転車乗車中、その他の年齢層では自動車乗車中の事故が最も多くなっています。
自動車乗車中の事故は、30歳代が最多となっています。
・ 状態別に年齢層をみると
16~24歳の若者層が、原付乗車中・自動二輪車乗車中・自転車乗車中のいずれにおいても最も多くなっています。

<自転車事故について>

・ 自転車乗車中の死者および負傷者を年齢別にみると
死者では、65歳以上が約3分の2(59.8%)を占めています。
負傷者では16~24歳が最も多く、ついで15歳以下の子ども、65歳以上の高齢者の順になっています。
・ 損傷部位別にみると
6歳未満の同乗中幼児を除く全ての年齢層で、脚部が最も多く、頭部損傷の割合は1~2割程度です。
6歳未満同乗中の幼児は、頭部損傷(43.5%)が4割以上を占めています。
・ 自転車乗車中の死傷者数を法令違反別にみると
安全不確認(24.3%)と最も多く、動静不注視(11.3%)、交差点安全進行(9.8%)の順となっています。
〔※動静不注視とは、相手の存在を確認していたが、危険はないと判断し、その動静の注視を怠ったことをいいます〕
・ 違反有無別の致死率をみると
違反のない人と比べて、違反のある人の致死率は1.6倍となっており、死傷者全体の約3分の2を占めています。
15歳以下の子どもは、違反のある人が4分の3を占め、他の年齢層に比べて特に高くなっています!!

<歩行中について>

・ 歩行中の死者及び負傷者を年齢層別にみると
65歳以上の高齢者が、死者(66.5%)・負傷者(25.8%)のいずれでも最も多く、死者では6割以上を占めています。
負傷者については、15歳以下の子ども(18.4%)が次に多く、両者で半数を占めています。
・ 歩行者の死傷者数を法令違反別にみると
横断歩道外横断及び走行車両の直前・直後横断などの道路横断時の違反(13.9%)が最も多く、次に飛び出し(7.7%)の順となっています。
・ 違反有無別の致死率をみると
違反のない人と比べて、違反のある人の致死率は3.4倍となっています。
違反のある人の割合は、10年前から比べると低下しており、近年の歩行中死者数減少の一因と考えられています。
なかでも子どもは、違反のある人が約3分の2と他の年齢層に比べて高く、特に飛び出しが過半数を占めています。

<交通事故の状況と特徴>

・ 交通事故件数を当事者種別にみると、1位:自家用普通乗用車45.7%、2位:自家用軽乗用車22.4%の順で、自家用乗用車で交通事故全体の8割以上を占めています。
・ 高齢者の交通事故は、運転免許保有者の増加とともに平成13年の1.33倍となり、75歳以上では2倍となっています。
・ 夜間の事故は、交通事故全体の割合が約4分の1であるのに、死亡事故では約半数を占めており、死亡事故率が昼間の2.9倍となっています。
・ 事故類型別にみると、追突と出会い頭衝突で全体の約6割を占め、車両相互事故が8割以上となっています。
・ 道路形状別にみると、市街地が全体の4分の3を占めており、1位:市街地の交差点、2位:市街地の単路、3位:非市街地の交差点の順となっています。
・ 自転車の交通事故は、全体の件数は減少していますが、対歩行者事故が増加しています。
・ 法令違反別にみると、1位:安全不確認31.4%、2位:脇見運転16.5%、3位:動静不注視11.0%となって、安全確認義務違反が約4分の3を占めています。
(動静不注視とは:相手の存在を発見していたが、危険はないと判断し、その動静の注視を怠ったことを言います。)
・ 最高速度違反の死亡率は全体の17倍、交通区分違反が7.6倍と高くなっています。
・ 飲酒運転による交通事故は、18年の取締りの強化・19年の厳罰化・21年の悪質・キケン運転者に対する行政処分の強化などにより、10年前の約5分の1に減少しています。
・ 飲酒運転の死亡率は9.2倍、酒酔い運転は30.1倍と、死亡事故につながる危険性が高くなっています。
・ 高速道路における交通事故は、発生件数と負傷者数は減少したが、死亡者数が2年連続で増加しています。


皆さんは安全運転されていますか??
もちろん事故は起こしたくないと思って運転されていますよね!!
しかし、事故は突然やってきます。
23年度の交通事故状況の法令違反別の発生状況でも、安全確認義務違反が約4分の3を占めています。
これは、「安全運転」に対する意識の低下やモラルの低下が伺えるのではないでしょうか。
被害者は、大怪我をする場合や、不幸にも命を落としてしまう場合もあり、大変な苦しみや悲しみが一生涯に渡って続くこともあります。
加害者は、刑事上・民事上・行政上の処分を受け、それと同時に精神的なダメージを負って、様々な苦しみを味わうことになります。
誰も事故を起こしたくて起こしているのではありません。
ただ、事故は誰にでも起こりうることであり、被害者又は加害者のどちらの立場に立たされるか分かりません。
「安全運転」の重みや意味をもう一度かみ締めて、明日からも1人でも不幸になる方を防ぐようにお役に立てる情報を発信していきたいと思います。
どうぞ皆様も「安全運転」をお願いします。

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